イタリアのTorre Argentinaへ行ってきました

イタリアローマにある古代遺跡「Torre Argentina」。ここは紀元1世紀前後のフォーラムの遺跡のようです。一説にはカエサルが暗殺された場所だといわれる、古代史ファン垂涎の的のようなところとしても知られています。

 

現在のTorre Argentinaは、町のど真ん中にあり、周囲を防護柵で囲まれています。周辺の道路よりもぐっと低い位置に遺跡があるので、道路に立って、上から遺跡を見下ろすような形で見学できます。遺跡内部への入場は、いまはたぶん認められていないんだじゃないでしょうかねえ。

 

さて私がTorre Argentinaへ行ったのは、ローマ遺跡が目当てだったわけではありません。この遺跡にたむろするねこたちを見に行ったのです。ここはColonia Felina(Cat Sanctuary)と名のるボランティア団体が活動していて、身寄りのないねこたちの世話を活動員だちがおこなっています。

 

捨て猫の保護、医療ケア、ご飯と寝床の提供、避妊、去勢手術、ワクチン接種までのサービスを、ここにいるねこたちにはすべて無料でボランティアのみなさんが提供しているんです。

 

入り口付近にある事務所券メインルームへ入ると、ごろごろと寝そべるねこあり、体を摺り寄せてくるねこあり、とても和やかな雰囲気でした。ボランティアの方が施設の説明も丁寧にしてくれました。外国人の来訪者が多いのか、ボランティアの方も基本的に英語で話してくれましたね。

 

日本人ですというと、日本語に訳した「Colonia Felina-Torre Argentina」の説明パンフもくれました。

 

好きなねこを触ったりだっこしたり、楽しい時間を過ごしましたよ。病気のねこちゃんたちが、少し小さめの檻に隔離されていたのが少しかわいそうでした。早くよくなって、外へ出してもらえたらいいのにと、祈らずにはいられません。

 

私が訪問した日は天気もよく、陽のふりそそぐ遺跡のなかで、大勢のねこたちが日向ぼっこを楽しんでいました。ここにいれば安全にすごせて、ご飯ももらえて、必要なら獣医さんにも診てもらえるんですね。飼い主のいないねこたちにとって、かなり幸せな環境なのだと思いました。

 

もちろん本物の飼い主が見つかって、引き取られればもっと幸せなんでしょうけど。たまには養子adottareしたいという人も現れるようで、ラッキーなねこたちは無事に飼い猫としてこのcomoniaから巣立っていくようです。みんな幸せになってほしいなあ。

 

Colonia Felina-Torre ArgentinaのHPはwww.gattidiroma.comまたはwww.romancats.com

 

イタリアのローマへ旅行する機会があれば、ねこ好きの人はぜひここへ立ち寄って、ねこたちと遊んであげてください。

超有名観光スポットのパンテオンからもとても近い場所にあります。動物好きの人には立ち寄ってほしいところですわ。