飲酒は家庭を壊す

お酒はいいもんです。気分が高揚して、話も弾みますしね。ご両親が楽しそうに晩酌していて、子どもたちに「どうだ、学校の様子は?」なんて、話題をふってあげたりしてね。笑いの絶えない楽しい食卓になりますよね。

 

そう、お酒に罪はありません。正しく使えば、人間関係も家庭環境も円滑にする万能液です。

 

でもね、正しく使えない人は、酒なんて飲むもんじゃありませんよ。正しく使えない人っていうのはいろいろいますね。具体的には、酒を飲むうえでのマナーがなっていない人、人間性が未熟で、他人への対応がふだんから幼稚な人などなどです。

 

アルコールは心の制御を取り除きます。やってはいけないことでもやってしまうんです。感情の起伏も大きくなりますから、ふだんより攻撃的になります。

 

その人がもっている悪い面が大きくなるとでもいいますか。

 

ふだんから子どもを思いやってあげられない人、KYな人が親になり、家庭をもっても飲酒癖があったりしたら・・・しかも深酒をする癖があったりしたら・・・

 

子どもは地獄の苦しみです。

 

私の親がまさにこういう人だったので、よくわかるんです。毎日の食事時がいやでいやでたまらなかったですね。でもそれをだれにも言えず苦しさを飲み込んでしまうから、幼くして心に闇を抱えてしまうんですよ。

 

最近は家庭内での子どもの虐待が増えたといいますね。でもたぶん、大きく増えてはいないような気もします。昔からあったんですよ、

 

最近多くなったなと感じるのは、通報されたり報道されたりするケースが増えたからというだけでしょう。家庭での虐待を防げ、ってキャンペーンが社会にそこそこ浸透した成果じゃないでしょうか。

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とはいえ、だれにも相談できずに、両親の飲酒癖と行動や言葉の暴力に悩んでいる子どもは今もきっとたくさんいますよ。あれは氷山の一角。家庭は一種の閉鎖空間ですからね。よほどでなければ他人には中のことは知りようもないものです。

 

家庭というオリのなかで、逃げ場のない子どもを傷つけないで済む世の中であってほしいと思います。アルコールが入るとついキツい言葉を子どもにぶつけてしまう人、いまでもいるでしょう。そういう方は迷わず断酒してください。それもまた親の責任のひとつです。